日本社会の疑問を考えるブログ

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女性は「子作りマシーン」じゃないですよ、議員さん

 ある衆議院議員が先日「結婚式のあいさつで『結婚したら子供を3人以上生み育ててほしい』という話をする」と発言したことが問題となっている。ほかにも、この衆議院議員が所属する政党の別の議員は「女性は子供を産む機械」と発言していた。私はこれに対し強く異議を唱えたい。

 

 

新聞のとある記事から

 K衆議院議員は10日の派閥会合で「私は結婚式(のあいさつ)では『ぜひとも3人以上、子供を産み育ててほしい』という話をする(後略)」と述べた。K氏は事務所を通じ発言を撤回するとのコメントを出した。

毎日新聞2018年05月11日号、毎日新聞社、第51181号、14新版、p28

議員退職後の本人のプライバシーを考え、本名は引用せず、イニシャルにしています。

 

 れっきとした女性蔑視発言だ

 そもそもこの議員は女性を、あるいは人間を何だと考えているのだろうか?この考え方は単純に女性を産む機械としか見ていないとしかいえない。*1一応書くが、女性といえども一人の独立した個人であり、他人の権利を侵害しない範囲で自由に行動できる。そのため子供を産まないという選択もあっていい。*2

 

出生率を回復させたいなら、対策を打ったら?

 この議員が属する政党は、子供も産み育てるのは自己責任で、その結果貧困などに陥ったとしても国は何の面倒も見ない、という考え方をしている。平均給与が下がっている以上、子供を産まないという選択はそれを防ぐための作戦であるといえよう。それを差し置いて、結果だけ見て子供が足りないとは何事だ。

 どうしても出生率を上昇させたいのなら対策を打ったらどうだ。私が考えるに大きく2つの対策がある。まず、出産、子育てしやすい環境を整備する方法だ。例えば、保育園増設を進め、激務薄給の保育士問題を、人数および給与を増やして解決することや、月10-20万円程度の補助金を交付したり、*3産休を取りやすい環境にしたりする。もう一つの方法として移民が挙げられる。いま世界は人口爆発の時代である。そこで、これにより発生した移民を受け入れてはどうか。*4

 何?今日本は未曾有の危機だ?日本の伝統に反する?やっぱりか、結局自分で自分たちの首を絞めているだけじゃないか、日本の危機を招いているのはあんたらだよ、この無能年寄り議員共が。まあ働き手が減って、いずれ滅びるのがオチだけどね。というか、このままで出生率が回復すると思わないように。現状維持が幸運と思いなさい。誰も生活の足しにもならない、クソジジイに渡された紙切れ*5なんか欲しくないから。

*1:国民を奴隷としか考えないこの政党の残虐性の片鱗が垣間見える。

*2:憲法を改悪し、お国の利益にならないこともダメだ、としたい政党も存在するようだが...。

*3:現在の交付額では、物価の高い日本で子育てするのは不可能である。

*4:もちろん、受け入れ環境を整備することも大事である。外国人奴隷制度と化した技能実習生制度程度では不十分どころか逆効果である。

*5:表彰状。子供を多く産んだ母親に対して表彰するのだそう。