日本社会の疑問を考えるブログ

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数十秒の違いで謝らなくていいのに

先日、「1分遅れたからってどうした」という記事を書いた。そんな中、また日本の鉄道会社が、25秒早発したことで謝罪し、話題となっている。

イギリスのメディアが取り上げた謝罪事情

 2018/05/17、BBC Newsサイトに以下の記事が取り上げられた。
www.bbc.co.uk
JR琵琶湖線*1能登川駅で、当駅を07:12に発車する「新快速 西明石行き」が25秒早い07:11に出発してしまい、当該列車の車掌が謝罪するという事態になった。なお、このようなことは過去にもつくばエクスプレスで起きている。
www.bbc.co.uk
なお、当該ニュースはなぜか、日本のメディアは取り上げていない。

秒単位で時間を守るのが当たり前なのか?

 確かに、新幹線のように数分間隔で列車が高速で行き来する場合*2は秒単位で座標に対する時刻を規定しなければ列車同士の衝突が起きるため、*3それが必要だといえる。しかし、1時間に数本程度しか運行しない今回の琵琶湖線つくばエクスプレスどころか、1日に数本しか列車が来ないような駅*4にも秒単位で規定されている。これらは秒単位で運行時間がずれても列車同士の衝突といった危機がない。また1分遅れても何にもならないのに、数十秒早くなったとしてますます何も起こらない。にもかかわらずなぜ秒単位で到着しないといけないのだろうか?私はそれの必要性を感じない。
 また、日本のメディアが今回のことを報道していないことにも驚きと戦慄を禁じ得ない。まさか秒単位で時間を守るのが当たり前と思っているのだろうか?

そこまで時間に厳密になることは必要ないどころか、逆に害悪となる

 前の記事でも書いたが、時間に厳密になりすぎると単純にストレスとなる。ストレスがたまり、自殺すれば国力の衰退にもつながる。「なんだ、個人だけの問題じゃん」と思っている日本人の皆さん、それだけではなく、あなたも巻き込まれる可能性があることを知ってほしい。なぜなら、このような例があるからだ。
 福知山線の事故は、遅延に対する上司のパワハラともいえる叱責を恐れた運転手が制限速度を無視してマンションに追突したことなのだから...。

*1:一応東海道本線の一部だが、ここでは通称で書く。

*2:本来これ自体も好ましくないのだが、それについては別の記事で述べたい。

*3:保安装置は考えないものとする。

*4:土休日の鶴見大川支線や、小野田線の駅など。