日本社会の疑問を考えるブログ

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いいかげん奴隷だって気づけよ

 社畜をはじめ日本人には、奴隷の特徴(足枷の大きさ自慢、奴隷から抜け出すことの断念、奴隷から抜け出そうとする者への私刑)が当てはまる。

 

 

奴隷の特徴

白井聡氏は、著書「国体論 菊と星条旗」で、奴隷の特徴を以下のように記している。

 本物の奴隷とは、奴隷である状態をこの上なく素晴らしいものと考え、自らが奴隷であることを否認する奴隷である。奴隷が完璧である所以は、どれほど否認しようが奴隷は奴隷にすぎないという不愉快な真実を思い起こさせる自由人を非難し誹謗中傷する点にある。

白井聡、「国体論 菊と星条旗」、集英社新書2018

  第1文前半が、初めに述べた足枷自慢に、同文後半が奴隷から抜け出すことへの断念、2文目がそれから抜けようとする者への私刑に、それぞれ対応する。

 

いいですか、あなたは奴隷なんですよ

 奴隷はほぼ毎日苦役を強いられている。これは中世の奴隷で行われたことだけではない。現在の(特に日本の)労働もこれに当たる。*1まだ普通にやっている分には構わない。特に海外ニートさんのように「仕事はクソだろ」などと言っている場合とても健康的だ。

 が、日本の労働者はそうではない。なぜか自分が奴隷ではないと言い出す。理由を聞けば、自己実現がどうとかだとか、社会貢献がなんとかだとか…。あのさぁ、社畜君。人から搾取することしか考えていない経営者のもとで働くことが自己実現とか社会貢献なの?そうしたいなら起業してなにか人世のためにお役に立つことを考えたり、投資*2でお金儲けをすることを考えた方が手っ取り早いと思うよ?サラリーマンは、苦役の割には見返りは大したことないし。

 最後に。苦しいならそれをきちんと訴えること。*3団結すれば企業も政府も何らかの形で対応しなければいけなくなるからだ。そのためには自分が奴隷であることを認めましょう。苦役を強いられるのは特権階級ではありません。

 

今回取り上げた書籍について

アマゾンへのリンクを貼っておきました。

 

国体論 菊と星条旗 (集英社新書)

国体論 菊と星条旗 (集英社新書)

 

 

 

*1:誰かは忘れたが、ある哲学者曰く、1日の2/3以上を拘束されているものを奴隷というのだとか。ここではその基準に当てはめ考えた。

*2:投資を強盗と同等に扱う人がいるが、それは誤りである。投資は、企業や国を応援するために金銭を払い、そのお礼としてお金をもらっているだけである。このことは別の記事で述べる。

*3:みんなで楽にしようと訴えること。決して自分が苦しんだのだからお前も苦しめといったことはしないこと。