日本の学校は知識・教養を涵養するところではない(2)
前回、日本の学校が生徒を過剰に縛り付けていることを、授業中の具体例を交え述べた。そこで、今回は、授業以外の面から考える。
運動会・体育祭から見られる学校の縛り付け
練習の段階から刑務所(日本社会ともいう)じみたことは始まる。正直枝葉末節としか言えない入場行進の時から刑務官のような怒号を散らして何度もやり直しを命じる。それが生徒の身体の危険に関わるのならやってもいいが、ちーがーうーだーろーぉ。このはげー。最終的には教師どもは「誰のために練習してるかわかってる?」とぬかす。いや、あんたたちのためだろ。俺らのためだったらさっさとやめてくれよ。熱いし苦しいから。で、この練習はなぜか授業外の放課後に行うこともある。課外なので自由参加だと思うと、なぜか強制参加の扱いになっている。というか、自由参加と名目上言われていてもなぜか強制参加である。実際私も帰ろうとしたら校門でタイーホされ、拉致監禁されたすばらしい思い出がある。
本番が来た。問題はそのときの天候である。5月、11月といった過ごしやすい天候の時期にやればいいものを、なぜか残暑厳しい初秋にやろうとする。*1もちろん汗拭きタオルや帽子・サングラス(紫外線対策)や飲料(熱中症対策)は持ち込み禁止である。短時間なんだからいいだろうと思われる方もいるが、その短時間で熱中症などにかかる可能性も十分高い。いや、短時間ですらない。開会式の段階から校長先生のタダですら長いのに聞く価値もない内容のありがたいお話が10分以上にわたって行われる。それだけでなく、来賓やその他の教師も話すことがある。どこか広い体育館を貸し切ればいいものを、これをすべて炎天下で輻射熱が激しい校庭でやるものだから気が狂っているとしか言えない。
苦行は開会式だけではない。競技中もある。やはり炎天下の中死ぬ思いで競技をする。そこで体力を温存しようとすると手を抜いていると勘違いされ、壮絶なバッシングをうける。死ぬ気でやったからと言って自分に利益があるわけではないのに何をとち狂ったのやら。暑さでやられてしまったのか?なお、この間の応援も炎天下であり、校舎内に避難することは許されない。*2
一番ひどい競技として名高いのはなんだろうか?そう、組体操である。いらすとやから画像を拾ってきたのを貼り付けるが、この絵にあるほど楽しいものではない。一見笑顔だが、焼けつくような暑さと、(下段の人は)無防備な膝にめり込む砂利で痛いことこの上ない。やはり、膝に何かを貼って対策しようとすると「見栄えが悪いから」とはがされる。砂利がめり込んで痛いのは寝釣りのときだけで十分だって…。
これを日本社会に当てはめるとどんな苦しい時でも超人的なパフォーマンスを出して必要もない完璧を目指し、自由参加と思しき残業にも強制的に参加させされるという点に相当する。
掃除から見た点
日本の学校は掃除を生徒にやらせる。業者に頼んだ方が生徒も早く帰れて休息の時間や復習の時間が増えるし、また、業者側もたくさん人を雇うので、人手不足や失業者の問題がある程度解決する。win-winのはずだが、なぜか無報酬で生徒にやらせる。問題はそれだけでない。非効率的な方法でやらせるのだ。モップで一気に拭けばいいところを雑巾*3で、掃除機でごみを吸い取ればいいところをほうきと塵取りでやる*4といった具合だ。それどころか、トイレ掃除では、なんと素手で便器を掃除させるところがあるという。不衛生この上ない。ちなみに、以下の写真はその一例で、男子トイレを女子が素手&裸足で掃除しているところである。
もはやこれらは掃除というよりかは解脱のための修行でしかない。こういうのを何というか?カルトという。しかも自由意思で信者になるのではなく、強制的に入信させられるのだからたちが悪い。ちょっと聞くが、その学校の先生、トイレ掃除とかの前に「修行するぞ修行するぞ修行するぞ…」なんて言ってない?
これを日本社会に当てはめると、「非効率なのに改善案を出すことを禁止され、思考停止状態で業務と無関係なことをさせられる」ことに相当する。