日本社会の疑問を考えるブログ

日本社会で生きづらさを感じるすべての人へ…

「ジャーナリズム」とは

 ジャーナリズムを私なりに考えたい。

ジャーナリズムに対する私の考え

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 単刀直入に言えば、ジャーナリズムとは「政権を批判すること」であると考える。なぜ政権批判が重要なのか?それは政権の不正や暴走を防ぐためである。批判されなければ政権はいい気になって好き勝手する。それが国民の総意と勘違いするからだ。同時に政権は臆病である。暴走を未然に防ぐためにも、常に監視し問題があれば批判し、好き勝手するのを制限するのである。...暴走してから考える?お前らアホォか。政権だって馬鹿じゃない。暴走したらメディア対策を考えるだろ。すなわちメディアの報道内容を制限するようになるだろう。現に、今の政権では各メディアのトップに根回ししているらしい。
 具体的には、佐野 由自さんの「だから僕は海外に出る、さあ君も」の記事で、彼が引用した自分自身のツイートから考えられる。
ga.hatenablog.com
 自民党は、いつも暴走しているのに、選挙間際になると安全運転になるという。だから、常に安全運転をさせるためにも政権与党からの退場への危険が常にあることを認識させるべきなのである。

日本の似非ジャーナリズム

 日本のメディアはこのジャーナリズムを満足しない。というか、そもそも政権関連のニュースを取り上げることが少ない。芸能人がどうしただとか、試合でどこが勝っただとか、本当にどうでもいい内容ばかりだ。まるでセックス・スポーツ・スクリーンで愚民化を図る3S政策を実行しているように見える。
 いや、実際取り上げたとしてもほとんど実のある報道や議論にはならない。というのも全く専門外の芸能人がコメンテーターを務めているからだ。見当はずれな議論をしたり、どうでもいいことに話題がシフトしたりとニュース番組の体をなしていない。ニュースという単語が番組名に付いていても結局それはバラエティ番組に時事問題を組み込んだものに過ぎない。
 その原因についてだが、もちろん政権が各メディアに圧力をかけているのもあるが、記者クラブ制度にあると考えられる。記者クラブとは、警察や政権など、国家関連の機関が記者会見をする際、認可した者のみを参加、あるいは彼らだけに質問させる制度である。*1ところがこの制度をうまく悪用すれば原理上都合の悪いことを質問する記者は追い出すことができる。結果都合のよいことしか答えない、といった言論統制も可能なのであり、結果権力批判に対して及び腰になってしまうのである。*2*3

海外のメディアを見習えよ

www.bbc.co.uk
 これは、おバカな大統領・トランプの、机上の空論ばかりが目立つ政治ごっこを300ものメディアが批判した例である。例はこれだけでない。日本と同じ島国のイギリスでは、国営であるはずのメディア・BBCが政権を批判した*4こともあるのである。
 こんなに政権批判は簡単にできるんだ。日本のメディアたちよ、君たちにできないはずがないだろう!それともなんだ、君たちは中国とか北朝鮮のレベルまで情報統制をしたいのか?

*1:海外メディアには、外国人記者クラブと別枠になっている。なぜわざわざ別枠にするのだろう?日本を取材しにきたのだから日本語はそこそこ話せるだろうし。まさか...。

*2:旧民主党政権時代は、これを緩和したため、報道の自由度ランキングが上昇した。が、自民党政権に戻ってからは、下がりっぱなしである。

*3:ちなみに、政権にとって都合の悪いことは、海外メディアの方がよく調査報道していることが少なくない。具体的には、SEALDsの活動や、沖縄の基地反対運動が挙げられる。日本のメディアが黙殺するなか、BBCやThomson Reuterなどが集中的に取り挙げていた。

*4:戦争に向かおうとするブレア政権を批判した。このほか、中立性を保つため、自国軍を一人称で呼ばず、「イギリス軍」と呼んだ。このため、大衆紙The Sunからは反国家的だと非難された。