Fuck Japanese Culture!!!

最近各種メディアでは執拗な日本礼賛がブームとなっている。そこで、ここではあえて日本文化の問題点を取り上げ、それについての批判を行う。

映画「新聞記者」から見える日本の裏側

 先日、映画「新聞記者」を見た。こちらはある程度脚色してはいるものの、いま日本で起こっていることを如実に表すものだった。ここでは、気になったいくつかの点についてまとめてみたい。

 

 

映画のあらすじ

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新聞記者・吉岡(東京新聞・望月衣塑子記者がモデル)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。

(画像・あらすじともに公式サイトより引用)

shimbunkisha.jp

 

 原作はこちら。映画は新設大学院大学計画への潜入捜査のみ(脚色あり)を取り上げているが、こちらは望月記者の入社時からの手記となっている。

新聞記者 (角川新書)

新聞記者 (角川新書)

 

 

レイプを訴えても…

 映画初盤で、レイプされた女性に対し根拠のない誹謗中傷が相次いだ。このように、レイプを訴えた際、逆に誹謗中傷されることをセカンドレイプという。

 

 一見日本では諸外国と比べこのような性犯罪の件数が少ないように見える。しかし、実態は全くの逆である。そもそも警察に訴えても相手にはしてもらえない。適当にはぐらかされるだけだ。裁判に持ち込んでも、なぜか加害者が無罪になる。被害者が目を開けていたから無罪、慶応大在学だったので無罪、首相と親しい人物だったから無罪、と。次の手段として、「#拡散希望ハッシュタグをつけてTwitterで訴えたらわけのわからない誹謗中傷が相次ぐ。「私はそれくらいされたのにあなたは根性がない」という嫉妬心によるものから「そのくらい我慢しろ」と開き直る加害者予備軍、そして極めつけは事件と関係のない誹謗中傷(容姿や、性格、家族などわかりようのないことを貶すなど)をする者までいる。このように、日本は官民ともになって、犯罪被害者をあの手この手で押さえつけることで表面だけの犯罪発生件数を抑えているのである。

 

警視庁公安部の役割と与党ネットサポーターズクラブ

 作中の内閣情報調査室で、このようなやり取りがあった。

「デモ参加者の画像を公安に渡せ。経歴は後で洗い出す。それと、この情報を与党ネットサポーターズクラブにもまわせ」

  この「デモ」とは総理大臣の退陣を求めるものである。現実でも、(私服で分かりにくいが)デモの周りに公安部の人間が複数いる。当然彼らを監視しているのである。しかし不思議と右翼の害戦街宣車の周りにはこういうのは見当たらない。結局公安は我々の平穏な生活を守る組織ではない。あくまで彼らが守るのは総理大臣をはじめとする権力だ。従って彼らがしていることは「権力を批判・反発するものを監視・排除する簡単なお仕事」なのである。「簡単なお仕事」というのは、権力に疑問を持たず機械化し、おまけに民衆は何も考えず、ネットサポーターズクラブという宣伝役がいるから、ということである。なお、ネットサポーターズクラブというのは、総理大臣の下にいるボランティアのことで、総理大臣をはじめとした権力のプロパガンダを行い、場合により他国や政党その他に対するネガティブキャンペーンを行うものである。根拠のない誹謗中傷を行う場合もある。その論拠としては出所不明のインターネット情報や発信元が悪意をもって書いているものも含まれる。もちろん、これに相当する日本の組織は、「自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC)」である。

 

 ちなみに、内閣情報調査室がやっていることは作中でも現実でもスパイ行為そのものである。作中では官僚が新聞社に出向しているが、これも同様の理由である。

 

内閣府認可大学/軍事研究を行う大学

 この映画で一番問題となったことである。

新聞社のもとに新設大学院大学*1の設置計画がリークされた。その中には「高度な医療系人材」とあるものの、バイオセーフティレベル4*2の病原菌を扱い、生物・化学兵器の開発を見据えた軍事研究をおこなうとあった。

 作中では大学院大学といったり、設置予定地を北陸といったりでうまくごまかしてはいるが、これは言うまでもなく岡山理科大学獣医学部(加計学園)がモデルだ。

 

 大学の設置認可申請は、文部科学省に行うものである。またこの審査は他の機関とは独立に行われなければならない。しかし加計学園の場合、総理大臣、つまり内閣が文科省に圧力をかけ無理やり認可させた。*3*4これは事実上内閣府認可といってよい。

 

 また、獣医学部自体供給過多のため新設が認められない状況であった(文科省告示45号)。しかし、

  • 新たなニーズがあること
  • 獣医師養成以外の目的があること
  • 既存の学部学科での対応が困難な場合
  • 獣医師の需要の動向により

例外が認められるとあった(石破4条件)。しかし、石破氏は自身のブログ(2017/06/02)にて初めの条件に「生物化学兵器に対する対応」と追記し、さらにHPイシバチャンネル(2017/06/27)で「生物化学兵器に対応する軍人が要る」と発言した。*5このことや石破氏の度重なる戦争発言を考えると、加計学園自体が生物化学兵器を開発する拠点となってもおかしくない。

 

 ちなみに、防衛省が積極的に軍事研究をさせようとしているのは周知の事実である。例えば東京農工大などが積極的な姿勢を示している。大学が軍事に牛耳られた場合、(今までもしているが)政府が今まで以上に研究に介入し、軍産複合体に牛耳られる危険がある。大学など研究機関は自由かつ平和でオープンな環境でなければならないはずだが、軍事転用に伴いそれが不可能となる。*6

 

国家を疑えないネトウヨ

 主人公の記者が、取材で得られた情報をTwitterに書き込むシーンがある。その時のリプライは賛否両論で、やはりネトウヨと思しき人に否定されてもいた。

 

 国家の闇が暴かれたとき、絶対にそれを信用しないのがネトウヨである。権力でもみ消すことが出来るのだから、初めの動機はいろいろあるにせよ、どこかしらで不正が始まり、どこかしらで腐敗する。従って腐敗がないと考えるのは、アイドルはウンコしないと同レベルの思い違いである。しかしネトウヨはその腐敗が存在しないと本気で思い込んでいるようだ。

 

 したがって、腐敗していると言われるのは他国(主に韓国)や左翼・日教組組合員といった日本を貶めている(と勝手に思っている)個人または団体が、その目的を達成するため行っているためである、と思い込んでいる。

 

 同様に、ネトウヨは「中立」の概念を勘違いしている。「中立」というのは、どこの機関や思想とも癒着せず、その期間が独自に得られた情報(もちろん、賛成・反対意見両方含む)を基に独立して行った思考のことである(要するにBBCなどが当てはまる)。従って権力に関する報道の場合は、それに有利な報道がされることも不利な報道がされることもある。しかし、ネトウヨの場合先述したように、権力の腐敗がないと勘違いしているため、権力(国家)に不利な報道は全て中立ではない偏向報道であり、ヘイト丸出しで自国翼賛ばかりしている、戦時中の報道も真っ青なメディアこそが中立と早合点してしまうのである。

 

邪魔者は排除

 作中では、大学院大学設置計画をリークしたのは元外交官の男性と示唆されており、それにより自殺をする描写がある。また、最後にその証拠となる情報をリークした官僚が海外赴任を勧められる場面や、政府機関への不正融資を暴いた主人公の父親が自殺したことを示唆するところがある。

 

 結局は日本の国家機関というのは「トカゲの尻尾切り」と「邪魔者は排除」を第一に行動しているのである。不正がばれたら誰かに責任を押し付けて排除することで表面上だけクリーンなように見せかけ、またそれを暴いたものはあらゆる権力で弾圧する。家永裁判をはじめとする教科書検定、各メディアのトップと会談をしたり放送免許をはく奪することを示唆する安倍晋三などがこれに当てはまる。

 

黒い眼の羊

 リークされた資料に、黒い眼の羊が描かれていた。そして、それはダグウェイ羊事件(Dugway Sheep Insident)*7*8をモチーフにしたものであった。

 

 国民やメディアが権力を監視する機構が確立しているアメリカでは、ダグウェイ羊事件の時、その情報がリークされ大問題となった。しかし日本ではリークされることはあるものの権力者はあの手この手で言い逃れをして、また国民も全く興味を示さず、結局は追及できずに終わってしまう。

 

 黒い眼の羊はそんな国民を風刺したものと考えられる。

 

建前だけの民主主義

 ラストシーンで、このようなセリフがあった。

 「この国の民主主義は形だけでいいんだ」

 一見日本は民主主義国家に見える。ここで、民主主義の定義を考えると、「国民に権力がある状態」「自由平等を尊重する」などと言ったものであるが、日本の場合、これを踏みにじろうとする政治家が(やはり自民党に)多くいる。

  まだまだひどい例はあるが、このくらいにしておく。このように、端から民主主義を否定する連中が日本のトップで権力を握っているわけだ。また、国民そのものも「民主偽によって民主主義が破壊されようともそれは民意のうち」と考えるため、ますます権力者が独裁に踏み出す。

 

 さらに、民主主義の重要な要素である選挙にこのような不正があった。

  日本共産党に投票したはずなのに、なぜかそれがノーカウントとなっている。つまり、ここで不正が起きている。また、期日前投票も同様に不正の温床になっていると指摘されている。このように、一見民主主義に見えるが、結局は建前だけなのが日本という国なのである。

 

結局は海外メディアを利用するしかないのかも

  主人公が英語を話す場面があったり、「誰よりも自分を信じ疑え」という格言がある。また、日本のメディアは権力監視装置の役割を果たしていない。そうなると日本のメディアに期待するのは無理がある。

 

 となると、BBCといった海外メディアにシフトするのが良いと考える。海外メディアは基本的に権力に盲従する姿勢を見せないので、特派員の方がより鋭い情報を手に入れてくれるだろう。また、彼らにリークすることで、こういった日本の闇を世界中に伝達してくれるだろう。そうすることで外部からの圧力をかけ、無理やりにでも更生させる。方法としてはこのくらいしかない。

 

 同様に、これを読むために語学力をつける。日本語で情報収集しようとすると変なまとめサイト掲示板、多数の単語を羅列してある、調べたいこととは無関係なページなどに引っ掛かってしまう。しかしブラウザの設定を英語にすると、的確な情報を1ページ以内に提示してくれる。また学術論文へのリンクも貼ってくれる。このため、情報収集減としては最強のメディアになるのである。

*1:学士課程を持たず、学生を大学院から募集する研究教育機関。例えば総合研究大学院大学(神奈川県逗子市葉山町)などがある。

*2:それによる感染症の有効な治療法が存在せず、最も危険な病原菌が指定される。現在ではエボラウィルス、マールブルグウィルス、クリミア・コンゴ出血熱ウィルス、アレナウィルス、天然痘ウィルスの5種類のみ。これを扱える施設は日本では国立感染症研究所村山庁舎と理化学研究所筑波キャンパスのみ。取扱施設はインターロック機構(2重)や安全キャビネット、専用暴露防止器具などで物理的に封じ込めなければならない。

*3:主張/加計学園学部新設/安倍「忖度」政治疑惑に答えよ

*4:加計学園問題とは? これまでの経緯、浮上した疑惑を振り返る | ハフポスト

*5:加計学園問題と新たな軍学共同 | ハフポスト

*6:https://www.kyotounivfreedom.com/old/wp-content/uploads/2017/10/20171018_ikeuchi.pdf

*7:米国ユタ州に米軍が保有する化学兵器の実験施設があり、そこで生成されたVXガスを散布した結果、ある農場の羊が大量死したもの。その後、米国民主党議員によって国防総省の文書がリークされ、当該実験が事実であるとわかった。

*8:How the Death of 6,000 Sheep Spurred the American Debate on Chemical Weapons | History | Smithsonian