日本社会の疑問を考えるブログ

日本社会で生きづらさを感じるすべての人へ…

効率的にできるものをわざわざ…

 日本人は、効率的な手法があるにもかかわらず、なぜかその方法を取りたがらない。そこで、ここではそれを分類し、それぞれ批判する。

 

 

「効率化はずるい」と思っているから

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 これは、日系企業の年老いた上層部にありがちな考えである。例えば、Excelで計算をする際、そうやって使うものであるにもかかわらず、セルに数式を入れたりマクロを組んだりして手早く計算することを「ズル」であると考えている。なお、当の本人はExcelのセルはメモ帳を小さな欄に分けたものと思っているらしく、せいぜい文字をそこに入れるだけか、ひどいときにはそれを印刷して手書きで書き込んでいくという、盛大な資源・時間・労力の無駄遣いをしている。

 

 本来なら技術もない馬鹿な人、で済むのだが、なまじ高い職位にいるものだから自分の考えが正しいと錯覚しており、旧来のやり方こそが日本男児らしい振る舞いだと喧伝しだす。入学試験じゃないのだから、効率化ツールを使うことは何の不正でも恥ずべき行為でもないのだが…。

 

 とはいうものの、結局の原因は最新知識・技術を身に着けずに今日まで惰性に生きてきて、おまけにそういった知識や技術を身に着けようともしない自分自身である。いくら効率化はズルだといっても、科学技術の発展が停止するわけではなく、ただ置いて行かれるだけである。

 

「効率化できるのはレベルの低い仕事」と思っているから

 これは、正規雇用・非正規雇用に対しヒエラルキー思想を持っており、実際は正規雇用のレベルの業務を非正規労働者にやらせる(つまり非正規労働者をコストカットのためだけに用いている)職場もあるのだが、正規雇用の業務は非正規のそれと比べて高レベルであると考えている人に多い。

 

 ここでは、ズルといわれるようなツールを用いた効率化だけでなく、マニュアルによる手順の明確化も含まれる。この場合、手順を明確にすることで、試行錯誤しなくても作業が完了するため、より早い時間で仕事を切り上げられる。また、各作業者の間で手順に関するトラブルも起きない。

 

 彼らは、自身の仕事は開拓中で、かつ高レベルで複雑に入り組んでいるものであるから現状のやり方が一番最適である、というか高レベルな仕事には効率化の方法は存在しない(=効率化・マニュアル作成などができるのは低レベルな仕事だけ)と思い込んでいるようだ。

 

 これも誤りであるといえる。どんなタスクだろうと考える必要もない単純作業が含まれる。そこを効率化していけば、余った時間でコーヒーの1杯くらい飲めるであろう。また、初めは考える必要があっても、毎回同じことをするのであれば、1度やればマニュアルができ、場合によっては効率化することができるであろう。

 

 結局、仕事のレベルによらず、効率化は可能である。効率化しないのを仕事のレベルに置き換えているのは、ただ仕事に苦しめられる奴隷の自分に酔いしれているだけである。

 

「効率化しないことで誠意が伝わる」と思っているから

 これは、初めの効率化をズルと思う人以外にも結構いる。例えばそういった効率化は敵と考えている馬鹿どもの影響をマーケティングで読み取った就職活動サイトを運営する会社の人たち(非効率な価値観を改革してくれるであろう外国人や、自称健常者どもから発達障害者と呼ばれる人たちにもこれを丁寧に説明した冊子や書籍を配り、非効率な価値観を押し付けている)や、それに洗脳された若い人たちも当てはまる。手書きの履歴書など最たる例で、パソコンで書いたり、修正液を使うなど、初めから最後まで1か所のミスなく書けなければ楽をしているようで誠意が感じられないんだとか。

 

 いつか書いたが、誠意って何ですか?紙から湧き出るガスのようなものですか?そんなものはありません。あると思ったらガスクロマトグラフィーでも使って分析してみればよい。それともなんだ。手垢にでも誠意とかいうものがあるのか。それただの変態だよ。女子大生の手垢が付いたものをクンクンペロペロしているキモイおっさんでしかない。

 

 いずれにせよ、誠意なんていうものは個人が勝手に感じる妄想であり、誠意があるなんて言うのはあなたがそう勝手に思っているだけだ。もし実際にあるのなら、あらゆる場面であらゆる人が感じているか、それを客観的に定量化する指標が存在する。

 

慣習・権威・多数派がそうしているから

 これは、以上のことを受けて、思考放棄した人たちが当てはまる。

 

 とはいうものの、慣習でそうなっているから(昔からそうしている)、偉い人がそうしている、みんなやっているといっても、これからいえることはそれだけしかない。すなわち、それが正しいとも最善手であろうとも、未来永劫それがよい方法だとも限らない。

 

いずれにせよ、それで大変じゃないの?(笑)

 ここでは、アレコレ理由をつけて効率化をしたがらない日本人を取り上げた。効率化する方法はいつでもどこでも豊富に用意されているというのに使わず、その言い訳を考えるのに必死な日本人を見ているとあきれるばかりだ。

 

 というか、効率化しないで大変じゃないんですか?効率化しないせいで無駄な時間をクソ仕事に費やし、個人で趣味に費やす時間が減る。何のために生きているんだか。効率化すれば早く帰れて、自分の好きなことに打ち込め、人生も充実するぞ。仕事こそが私の生きがいだ、ああ愛しの仕事様、などと言っていないでさっさと帰ったらどうだ。