前回は、イタリアでの生活について簡単に記した。今回は、帰国で経験したことをまとめる。
後編:現地~帰国(この記事)
ミラノまでの交通
行きと同様、Frecciarossaを利用した。行きは普通車プレミアム(Frecciarossa)と2等車(Frecciargento)に乗車したが、今回は1等車ビジネスクラスに乗車した。昼前に到着するので、ミラノではレストランを探すのが難しいと考え、車内で買うことにした。
Trenitaliaの特急列車での食事
たまに無料サービスされることがある。なければ、"Bistro"と書いてある車両へ行くと、購入することができるが、買えるのは軽食程度と考えておこう。
地下鉄で不審者に絡まれる
飛行機まで少し時間があるので、簡単に観光しようと、地下鉄に乗った。短時間なので荷物はそのまま持っておいてもよいか、と思うと、なんだか前の女の人が私のスーツケースに服をかぶせて邪魔をしてきた。と、同時に、その隣の女の人がこちらに話しかけてきた。なんだかドゥオーモの最寄り駅を連呼してはいるが、こちらへ行くつもりはないので無視していた。ちなみに、このとき別の人がバイオリンを演奏していたため、BGM付きで不審者に絡まれるという希少な体験をした。鬱陶しいので、途中駅で降りた。ついてきてわけのわからないことを言っているので、適当にあしらい、別路線に乗ると、なんとこちらに全員来ていた。英語を話せるかと聞いても話せないというので、こちらもコミュニケーションの手段がなく、発車間際を狙って降りた。これで1人は引き離せた。もう一人は改札口のゲートで引き離せた。
地下鉄は危険と判断し、またミラノ中央駅まで3 kmほどであったので、観光を中止し徒歩で帰ることにした。この行程では特に不審者には絡まれなかった。
ミラノ中央駅からは、外が危険な場合はチケットを捨て列車で空港へ行くことも検討していたが、そのようなことはなかったので、予定通り空港連絡バスに乗車した。
マルペンサ空港にて
機内持ち込みのできないワインボトルを詰めるなど、簡単に荷物の入れ替えをした。
ビンに入った土産物
一部空港の制限エリアで買ったものを除き、ビンは機内に持ち込めないため受託手荷物に入れることになる。破損防止の保護は、厚手の衣類もしくは複数枚で包んでおけばよい。
ただし、おなじ「こわれもの」でも、電子機器類は機内持ち込みすること。
荷物を預け入れる際、「プレミアムエコノミーはいかがですか」と聞かれたが、約26,000円と金銭的に厳しいので結構ですと答えた。というか、金銭的に余裕があるならばオンラインチェックインの時点で変更している。*1
当時から話題となっていた新型コロナウィルスに関する貼り紙があったが、特に保安検査・搭乗において差別されることはなかった。せいぜいウィルス検査をするだけであった。*2
イタリアとフランスは両方ともシェンゲン圏のため、出国手続きは省略されるが、旅券の提示は必要な模様。*3
ミラノ~パリ
往路と異なり、エールフランスの利用となった。ミラノ~パリ線は国際線ではあるが短距離のためエアバスA318という最小機体での運行であった。となると天候が気になるが、曇りと嫌な予感はしたが上空では気流が悪く非常に揺れ、シートベルト着用指示が解除されなかった。パリ到着時には小雨だった。
パリ=シャルル・ド・ゴール空港にて
やはり座っているだけで1時間が簡単にすぎた。時間も21時を回り、ほとんどのレストランが22時閉店のため新規入店受付を終了していた。仕方がないので、スターバックスにて簡単に軽食を済ませた。
シャワーがないので、トイレの個室を使ってボディーペーパーで簡単に体を拭き、着替えて搭乗した。
パリ~東京
天候が変わらないこともあり、急降下する場面もあったが、大型機・ボーイング777-300ER機のためしばらくすると安定して飛行するようになった。今回も機内食はChicken or Fishであったが、運よくChickenが残っていた。
エコノミークラスのため非常に狭く、腰が痛くなる。そこで、少しでも楽になろうと、前の座席の下に自分の手荷物を入れてフットレストとし、一方でリクライニングは最大限に倒し、体が伸びるように体の右を椅子にくっつけるように、横になった。案外これが快適で、熟睡できた。
何時だかわからないが起きたので、ブラインドを上げると、機内は照明を消しているが日差しが入ってきたことで生活リズムのずれを感じた。
日本到着
定刻より30分早く東京羽田に着陸した。無事荷物も受け取ったが、「肉製品を持っているものは動物検疫所へ向かえ」とアナウンスがあった。未開封だった持って帰ったので、正直に申告すると、輸入元の検査証明書がなければ持ち込み不可とのことで没収された。おまけに旅券を提示することになった。どうやら旅券の情報を控えるようだ。こうして、私は前科者になってしまった。ちなみに、同時に持ち込んだタコはOKとのこと。黙って税関を通れば問題なさそうだったが、それから1週間もたたないうちに、私と似たことをしたタイ人が逮捕されたようだ。この行動はよかったのやら悪かったのやら…。
持ち込みができるもの・できないもの
帰国時の機内で申告書が配られるので、それを参考に(ちなみに、筆記用具を持っておけば到着後並んで記入する手間が省ける)。私の経験では、肉と野菜は持ち込み不可で、魚介類と調味料は持ち込み可能とのことであった。
黙って税関を通ればばれないだろうが、自己責任で。
最後に、外貨をコレクション用に紙幣・硬貨1枚ずつ残して両替した。どうやら窓口で硬貨は両替できないとのことでSuicaにチャージすることにして、バスで帰宅した。
小銭の使い道
基本的に外貨両替では小銭は取り扱っていない。余った硬貨はコレクションするか、電子マネーにチャージすることになる。羽田なら、京急線の改札口となりにその端末がある。ただし、この機械でも1セント硬貨など少額硬貨は読み取れない=チャージできないらしく、慈善団体への寄付か返却を選ぶことになる。