日本社会の疑問を考えるブログ

日本社会で生きづらさを感じるすべての人へ…

続・広告のウザさを棚に上げて、広告ブロックが許せないと?

 先日、広告ブロックツールの正当性を述べた。

 

fuckjapaneseculture.hatenablog.com

 

 反論意見はもらっていないが(ブックマークコメントやお問い合わせフォームより書き込んでいただいて構いません)、調べてみると広告ブロックは悪であるという意見について共通点がいくつか見られたので、ここで述べたい。せっかくなので、広告の多いところとして代表的なコピペブログをまねてみる。

 

 

筆者がアフィリエイターである点

 その前に、「アフィリエイト」について簡単に説明する。下の図のように、自社製品を宣伝したい広告出稿者は広告代理店に広告作成を外注する。で、代理店は広告を貼る媒体を探し、その管理者(要するにアフィリエイター)と契約を結んで広告を貼ってもらう。その広告に関しある条件を満たしたとき、代理店はサイト管理者に報酬を支払う、という原理である。

 

f:id:fuckjapaneseculture:20201006213135p:plain

 

 となると、広告と金銭に関わっている者は広告主、代理店、アフィリエイターの3種類であるはずだ。だが、広告ブロッカー批判を書いているのはアフィリエイターしかいない。広告主も代理店も声明を出していない。

 

 それは当然であろう。なぜなら、アフィリエイターは広告から収入を得ているからであり、支払われる報酬もはあまり多くはない。従って、「お前こんなことをしたら俺が食えなくなるだろ」ということを言っているに過ぎない。

 

「儲けが減るから嫌だ」を「社会の悪」と言い換えている

 だったら正直に「広告ブロッカーを使われると僕の儲けがなくなって餓死するんです」とでも言えばいいものを、「無料の対価だ」とか「犯罪(万引き・無銭飲食)と同じだ」などとあたかも社会全体の悪のようにでっちあげるからたちが悪い。

 

 広告ブロッカーを使うなら俺のサイトを見るな、というのも同様だ。それは検索結果が勝手に表示したからであり、見てほしくないのであればSEO対策するなりで検索順位が下がるようにすればよい。インターネットを利用するなという意見についても同様で、ならば広告ブロッカーを法律で禁止するよう国会に嘆願書を出せばよい。広告ブロッカーは合法という判決が何度も出ているがな。

 

再掲・無料サービスの対価について

本来の目的を見失い、画面が見えなくなるほど大量に貼られ、動かすなどで誤クリックを誘うのが現在の広告です。マナー違反をしているのは、広告を貼る側です。

 

広告ブロックが嫌ならば、我々が「その商品を購入しよう」と思うほど有益な広告を掲載すべきです。そうなれば誰もブロックなどしません。

 

もし広告ブロックのせいで立ち行かない状況ならば有料サービスにすればよいことです。もし有料サービスでは誰も利用しないのであれば、その程度の価値しかないコンテンツで儲けようとしている時点で大間違いということです。価値の低いコンテンツを使って不快な広告で儲けようというビジネスモデルが破綻しているのです。

 アフィカスの主張 - なんJ AdGuard部 Wiki*

 

「正当」は否定するが、「なんらかの対価」を接続先から欲しければ、セキュリティを強化して、 だれもアクセスできないようにすればいい。 技術的にはとても簡単だ。法的にも保護されてる。だれも止めてない。

どこからどんなデータを持ってくるか、Webサーバの保持者程度に指示された..

 

「自分の広告は悪じゃない」と思っている

 「確かに悪い広告はあるけれど…」という人のことである。

 

 そりゃそうだよな。自分でやっていることを悪だなんて言えないよな。

 

 とりあえず、全ページを見直して、不快な広告がないか、本当に広告が有益かよーく考えなおしてみればよい。

 

 広告ブロックでインターネットが衰退すると思っている

 「広告をなくすと有益なサイトはコンテンツを提供しなくなってインターネット全体が面白くなくなる」という話である。もちろんこれも誤りである。

 

 広告ブロッカーが普及して広告収入が得られなくなれば、広告収入「だけ」で運営資金を払って自転車操業しているサイトは閉鎖か、少なくとも放置状態になるだろう。よって運営のためには直接課金する形になるだろう。

 

 ここまではありうる。しかし、広告ブロッカーを批判する人は、これが有益なコンテンツがなくなってインターネット全体が衰退するとわけのわからないことをほざいている。

 

 事実、元々インターネットは広告なしもしくは有料サービスで成り立っていた。有益でなければ利用されないことを考えると、特に広告の有無は有益性とは関係ないことがわかる。それどころか 

 

じゃあ、アフィリエイトによって発展したコンテンツというのを羅列してみよう。

2ちゃんねるまとめブログ

Youtubeの静止画動画

・クソバイラルメディア

SEO対策だけはちゃんとしてる業者のゴミブログ

・パクツイBot

はてブ互助会

NAVERまとめ

・Youtuber

『AdblockはWeb業界の発展を妨げている』←本当にそうか?

 

と、広告ばかりで中身がお粗末な、大して役に立たないサイトが検索結果の上位に来るだけである。どうやら、広告産業が活発化しすぎたせいで「コンテンツに広告をつける」つもりが「広告のためのコンテンツ」になってしまったようだ。で、勝手に乱入して勝手に広告を貼っていた人たちが騒いでいるわけ。*1

 

 果たしてこういうものが有益であるといえるだろうか。そんなわけがない。むしろ滅んでくれた方が有益なコンテンツがよく見えるようになるだろう。

 

「無料+広告」か「有料」か

 前に書いたが、そこまで有益なコンテンツならなぜ無料で見せている、ということだ。広告報酬など不安定であろう。確実に報酬を得たいのであればサイトを有料化すればよい話である。本当に有益であれば有料にしても人は集まってくる。

 

 要するに、広告報酬がなくなって有料サイトとボランティアサイトだけになったとしても、本当に有益であれば人は集まるし、インターネットが衰退することもない。

 

 そもそも広告ってなんのためだ?

広告とは何のためにあるのでしょうか。本来は良い商品を宣伝し、我々消費者に購入してもらうためにあるはずです。しかし、現在のウェブサイトの広告を見て購買意欲がわくでしょうか。むしろ不快感を覚えるだけという人が大部分でしょう。だからこそ広告をブロックしたいと皆が思っているのです。

 

そもそも広告ブロックするようなユーザーは広告が表示されてもその商品を購入しません。つまり、広告主の企業から見た場合、広告ブロックの普及により、顧客にならない人の端末から無駄な広告がなくなり、アフィカスに支払っていた無駄な広告代を節約できます。この件については、広告主さんサイドとアフィカスさんサイドでしっかりと協議をして、公正な分配が得られるようにしたらいいのではないでしょうか。いずれにせよ我々ユーザー側が手伝うことではなく、そちらで勝手にやることです。

アフィカスの主張 - なんJ AdGuard部 Wiki*