日本社会の疑問を考えるブログ

日本社会で生きづらさを感じるすべての人へ…

It′s not my business!(2)

前回の記事で、経営者が労働者に契約外のことを命令することについて記したが、客が従業員に同じようなことをするケースがある。

具体例からアプローチ

 これは現実世界の話ではないが、漫画「桜田です!」(毎日新聞に連載)に、主人公の知り合いのコーヒー屋が、取り扱っていないにもかかわらず、カレーを作れと迫られて、結局作ることになってしまったという話があった。
 現実世界でも、金を払う方が偉いという論理で、客がこのような無茶な要望を押しつけてしまうことがある。また、日本には「便利屋」という、どんなことも請け負う業種なるものが存在し、日本人は専門外だろうと何だろうと、何でもやらせたがる、あるいはやりたがる悪癖がある。

何のための業種だろうか?

なぜ大学は学部ごとに分かれているのだろうか?*1なぜ業務独占資格があるのだろうか?なぜ業種という枠があるのだろうか?それは専門性を培い、それを生かすためにある。しかし先述のように何でも屋をやらせていては専門性を生かすことが難しくなる。

何でもやらせたがる客に告ぐ

 タイトルにも書いたが、それはこっちの仕事じゃねーんだよ。自分でやるかそれを専門とする人に頼みやがれ。客は神様と聞いて天狗になってるんじゃねーの?いっとくがあんたはお客様でも神様でもなくタダの迷惑なクレーマーだよ。 もしどんな業種の人も何でも屋であるべきと思っているのなら今から近所の開業医にでも電話してピザ頼んでこい。あるいは近所の寿司屋にでも行ってトイレ掃除やらせてみろ。どうなるかな?

*1:大学を就職予備校とする考え方は大学の本質からそれるためよくないが、ここではあえて日本に蔓延するそのような考え方で話を進める。