「愛国心」に関するよくある勘違い
バカウヨや自民党の政治家どもは「愛国心」とうるさい。しかし、彼らの言う愛国心は本来の愛国心とはかけ離れているものばかりだ。ここでは、愛国心と言われるが、実際は愛国心ではないものを紹介する。
- はじめに・愛国心とは？
- 愛国心は、他者からの批判を認めないものではない
- 愛国心は、他者を差別・誹謗中傷するものではない
- 愛国心は、他者に押し付けるものではない
- 終わりに・これを見てバカウヨどもは愛国心を見直せ
はじめに・愛国心とは？
国民国家を専制君主や外敵から奪回し，自由な市民の共同体として形成，維持すること，またそのような共同体に奉仕することを内容とするものであって，国家への非合理な盲目的服従を意味するものではない。
(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
未開社会のエスノセントリズムや、古代ギリシアのポリス（都市国家）やローマや古代中国などの専制的帝国などにみられる「愛国心」とは区別して考えるべきである。
ここから、バカウヨどもの言う「愛国心」はこういった近代的意味の愛国心とは大幅に異なる考え方であるといえる。ここでは、彼らの言う「愛国心」の代表的な考え方を批判する。
愛国心は、他者からの批判を認めないものではない
上記を見ると、「愛国心」のどこにも「批判をしないこと」「批判を認めないこと」とは書いていない。むしろ、「盲目的服従」を否定しており、すなわちこれら批判的行為をしてもよい、ということが読み取れる。確かに、根拠に基づかず、それ自体が目的の誹謗中傷は避けられるべきだ。しかし目的が日本をよりよくするものであり、根拠及び目標とするものがはっきりし、改善案が出ているものはこの手の誹謗中傷とは別に考えるべきだ。特に日本をよくしようと考えているのであれば、批判であっても、誰が言ったのであっても立派な愛国心といえるであろう。
繰り返すが、批判と誹謗中傷の違いをわきまえようともせず、中身も見ずに脊髄反射的に「反日だ!」「売国奴!」とわめきたてるのはいかがなものか。これら批判に対しｱｰｱｰｷｺｴﾅｰｲと耳をふさぎ、よくある愛国ポルノに対しては「日本は世界一だ!」といい気になっているのは見方が偏向的であるとしか言えない。まるで現実世界ではモテないくせに二次元のエロゲーの中だけでセックスし俺はモテたと勘違いした、虹惨事*2と2ちゃんねる掲示板でほざく引きこもりオタクのようだ。
批判を認めないとどうなるか。批判を受け入れないということは批判されている問題点を認めず放置することと同義である。早めに受け入れて対処していれば被害を最小限に食い止めることができたものの、放置していた問題が大きくなり、取り返しがつかなくなるのである。そう、歯医者に行くのが怖がっていたら虫歯が酷くなって歯ごと抜かなければいけなくなった小学生のようにね。…何？「批判されなくても自ずと気づく」？「その時は最善の判断だった」？まったく君たちバカウヨどもは温故知新という言葉すら知らないのかね？神風特攻隊やら敗戦を受け入れない態度など、こんな例は先の大戦で幾度とみてきたにもかかわらず、反面教師として考えることができないの？この状態だったらどう見ても自然に考えることができない状態だったでしょ？結果がそうだったんだから。それに、最善の判断とも言いにくいね。自分の都合のいいものだけを受け入れ、そうでないものは排除する姿勢のどこが最善だったといえるの？それと、それを今まで引きずっているけど、何がよくて今まで続けているの？ねぇ教えてよバカウヨ君。
愛国心は、他者を差別・誹謗中傷するものではない
間違った愛国心を行動に移した例
ここまで、批判することも愛国心のうちと述べた。バカウヨどもが「相手から一方的に馬鹿にされるのか!」と騒いでいるが、他者を批判することも可である。誹謗中傷は不可であるが。こちらの「批判」についても同様に、相手の論述のどこに問題があり、相手が指摘する問題はなぜ存在しないといえるのか、あるいはその問題はどのように解決できているのかを信憑性のおける論文から抜粋した客観的データを根拠として用い、理路整然と述べることができるもののみである。逆に言えばこれらを満たさない感情論に走ったものや、ただ悪口を言い放つだけのものは批判とは言わない。ただの誹謗中傷である。具体的には上記の写真にあるヘイトデモであるが、左の「ウィルスに汚染されたキムチ」は、どんなウィルスがどれだけの量混入しており、一方でどれだけの量のこのウィルスが体内に入った場合どのような症例が認められるのか、またこのウィルスはどのような薬剤もしくは処理法で駆除することができるのか、を信頼のおける論文*3を根拠にしているとはいいがたい。同様に、中央の「仇ナス国ハ皆殺シ 朝鮮人ハ皆殺シ」についてもなぜ「仇ナス国」と言えるのか、どんな証拠から過去にどのようなことがあったのかを吟味し、また「仇ナス国」は相手国だけか、自国がその「仇ナス国」に当たらないのかも議論し、何を要求するのか考える必要がある。…そう考えると、謝罪と賠償を、という韓国より「朝鮮人はみな死ね」という日本人の方が幼稚に見えるが。
愛国心は、他者に押し付けるものではない
ここが一番重要だ。別に愛国心を持つことは法律に定められていないし、特にバカウヨどもの言う愛国心というものは反社会的であるので持つのは非常に危険だ。従って、我々一般民衆がそんな思想を持つ義務はなく、逆にバカウヨどもはそういった思想を押し付ける権利はない。すなわちそういった思想を受け継がなくても反日だ売国奴だといわれる筋合いはないのである。…たまに「『価値観を押し付けるな』という価値観を押し付けるな」という愚にもつかない文句を言う者がいるが、「価値観の押しつけ」を先に働いたのは君たちバカウヨどもであり、君たちが価値観を押し付けてこなければこんなトラブルは起きなかった。
終わりに・これを見てバカウヨどもは愛国心を見直せ
以上、バカウヨどもがはき違えた愛国心について紹介した。愛国心というものは、国を愛するため批判も甘んじて受け入れ、逆に批判するにしてもきちんと筋の通った主張を理路整然と述べ、自分の愛国観と異なるからと安易にそれを押し付けてはならないものである。…わかったかな？バカウヨ君。君独りじゃ何もできない弱虫だから国を仮想的に自分の後ろ盾にいるかの如く見せかけてるんでしょ？虎の威を借りる狐というんだよ、それを。だけど、金輪際君の主張をみだりに愛国心と言って正当化するのはやめようか。君の主張は愛国心とはかけ離れたものだから。
