遅刻は誰が悪い?
日本では、特に遅刻は厳しい。酷い叱責の他、一定期間早出を要求したり、給料を減らしたりする。そこで、ここでは誰が原因で遅刻が発生するのか考える。
遅刻した本人か?
処罰されるのはこの本人である。だから彼にすべての原因と責任があるとする考え方である。が、この考え方はその場しのぎに過ぎず、原因を取り除こうとしていない。*1確かに、本人にのみ原因がある場合(寝坊とか)は本人のみが原因となる。しかし、電車の遅延や病院の診療時間が遅れたといった、本人に原因がないといえるパターンがある。それは次の項で述べる。
遅刻の原因を作った事業者とその客か?
事業者が情状酌量のない理由で、故意に行ったこと*2であればこう考えてもよいだろう。しかし、何らかの不可抗力があった場合や、客によりサービスを提供する時間が遅れた場合は、彼らのせいにすることはできない。
客についても同様のことがいえる。明らかに故意に行ったことであればその客にも責任が及ぶであろう。*3しかし、急病といった不可抗力の場合*4、こちらの責任であるともいえない。